絆
2023年08月30日00:00老人と少年
義父の家でイノシシさんと3人で喋っているときにインターホンが鳴りました
義父は玄関に出て行き「おぅっ」と言う声を発し、しばらくすると10歳くらいの
賢そうな少年が入って来て部屋にある地図帳を見始めました
「この男の子、そういえば以前この家の前に立っていたわね」と思い出しました
義父と少年は会話をすることはなかったのですが、義父が私たちに帰ってほしそうに
思っているのが伝わってきたので、私たちは退散しました
帰り道イノシシさんと
「あの男の子、お義父さんのことが好きなんだね~」
「親戚でもないけど、来てくれるってうれしいね」
「お義父さんは分け隔てなく人に接する人だから、家庭の事情とかも聞かないんだろうけど
二人の間には友情があるのね、きっと」
「そのうち一緒に畑仕事をしてるかもね
男の子が大人になったとき、あんな爺さんがいたなと思い出すんだろうな」
などと、私たちにはわからない老人と少年の絆を想うのでした
そういえば、私と弟が巣立った頃、母の元には近所の小学生の男の子がいつも
遊びに来ていました
子育てが終わった母はまた小さい子どもが寄って来てくれるのを喜んでいたことでしょう
身内ではないけれど、ご近所で世代を越えた繋がりがあるのは子どもたちにとっても
将来、時々思い出す小さな宝物になるのかもしれません
義父は玄関に出て行き「おぅっ」と言う声を発し、しばらくすると10歳くらいの
賢そうな少年が入って来て部屋にある地図帳を見始めました
「この男の子、そういえば以前この家の前に立っていたわね」と思い出しました
義父と少年は会話をすることはなかったのですが、義父が私たちに帰ってほしそうに
思っているのが伝わってきたので、私たちは退散しました
帰り道イノシシさんと
「あの男の子、お義父さんのことが好きなんだね~」
「親戚でもないけど、来てくれるってうれしいね」
「お義父さんは分け隔てなく人に接する人だから、家庭の事情とかも聞かないんだろうけど
二人の間には友情があるのね、きっと」
「そのうち一緒に畑仕事をしてるかもね
男の子が大人になったとき、あんな爺さんがいたなと思い出すんだろうな」
などと、私たちにはわからない老人と少年の絆を想うのでした
そういえば、私と弟が巣立った頃、母の元には近所の小学生の男の子がいつも
遊びに来ていました
子育てが終わった母はまた小さい子どもが寄って来てくれるのを喜んでいたことでしょう
身内ではないけれど、ご近所で世代を越えた繋がりがあるのは子どもたちにとっても
将来、時々思い出す小さな宝物になるのかもしれません