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イノブタ

飲むこと、食べること、旅行が大好きです。
お店で食べたお料理を真似したりアレンジをするのも楽しみのひとつです。

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2025年04月05日00:00宝山酒造
寒の戻りで外歩きを躊躇する週末、車で弥彦神社方面に行きました

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この日、向かったのは初めて訪問をする創業140年の「宝山酒造」です

昨年7月に破産手続きを開始し、12月に営業再開をされたことは存じていましたが

違う経営者に変わられたと思って出かけたら私の認識が間違っていました


酒蔵観学(と表記されていました)を申し込み、案内をして下さったのは凛とした美人で

品のある女将さんでした

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まず、のれんをくぐったところで酒蔵の歴史を伺いました

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M&Aで支援を受けていた親会社との関係が悪化して、「破産」という苦渋の選択をされ

創業家のご家族で奇跡の復活をされるまでのストーリーはドラマのような壮絶な世界でした

私が詳細を書くわけにもいかないので、是非観蔵見学でお聞き下さい

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女将さんのお顔が色白で艶々なので伺うと「30年間、日本酒しか塗っていません」と

緑のボトル(純米酒)を示され、他の見ず知らずの見学の女性と驚愕しました

クリームなどを塗らなくても乾燥したことがないとおっしゃっていました

麹を混ぜ込む杜氏さんの手がキレイという話に通じていると思いました



TAKARAYAMA米袋ラベル

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左からコシヒカリ、新之助、ゆきん子舞

食用のお米が使われているのは非常に珍しいと思いました

粘りのあるコシヒカリに米麹を混ぜるのはなかなかうまくいかず、本当に苦労されたそうです



昨年、フランス人トップソムリエたちが審査を行う日本酒コンクール「Kura Master」で

コシヒカリが金賞、新之助がプラチナ賞を受賞されたそうです

「嬉しかったけれど、本当に大変な時期だったのです」とおっしゃっていました

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弥彦神社のお神酒を長年作られていましたが、破産により途絶えたものの再度お願いをして

再開しそれを祝ったということで弥彦神社の鳥居をラベルに描いたピンクの絵のボトルは

「春の陽に」(お神酒よりは良いお酒が入っているそうです)

その左隣の古酒「秘蔵 2016」はブランデーのような

左から2番目の「酒母酒 たからやま」はアルコール度数が12度でみりんのような味と香り

一番左の「NOBLE Ⅸ」は、毎年前年のものを仕込み水の一部に使い10年かけて完成させる

という壮大なシリーズで甘みとコクがありました

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お話の後は、自由に試飲をさせていただきました

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ドライバーさんにはノンアルコールの甘酒も用意して下さいました

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経営にまつわる壮絶なお話だけでなく、銘柄ごとのストーリーもあり

人々を惹きつける素晴らしいトーク力の女将さんのファンになってしまいました

講演会をされたら説得力のあるお話で感動と拍手喝采になる方だと思いました


とても美味しいお酒の数々が途絶えなくて本当に良かった、これからも応援したいと

思える酒蔵でした

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